MENU
トップページへ戻る
■
掲示板(コミュニティサイト)
└
プリウスマニア
■
オーナーリスト
プリウスオーナーリスト
リストを見る
登録する
利用上のご注意
■
用語辞典等
├
プリウスwiki
└
用語一覧
●
プリウスマニアカルトQQQ
トップページ
>
プリウス技術検討室
>
暖機を改めて考える
寒くなってくるとエンジンの暖機動作、
およびそれによる燃料消費量が気になってきますよね。
例えば、毎回の暖機に、仮に40cc消費として、1日2回、20日間であれば、
暖機だけで1.6Lのガソリンを消費
してしまいます。
(短距離、1日に何回も暖機運転という方は、厳しいですね)
プリウスではまずは40℃を目安に初期暖機が行われるようですが
いろいろ暖機について考える前に、
まずはなぜこの温度まで引き上げる必要があるかを考えてみます。
サーモスタットの開弁設定温度から考えると、冷却水温としては
最終的には80℃〜95℃ぐらいを狙い値としているようです。
(標準と寒冷地で開弁設定温度の違いあり)
一般のエンジンでは、ガソリンを燃焼して発生する熱量の
およそ25〜45%が、冷却損失として、冷却水を経て熱として放出されています。
逆にいえば、この25〜45%の熱量が、暖機において、冷却水温を
上昇させる元となります。
エンジン温度が低いと、影響を受ける要素を以下に書き出してみます
1.燃料の気化悪化
プリウスの1NZ−FXEのようにポート噴射を行うエンジンの場合、
吸気バルブが閉じているときに、吸気ポート、吸気バルブに向かって燃料が噴射されます。
(バルブが開いている時に噴射と思っている人が多い・・・)
ここで、燃料は気化・微小粒子となり、空気と混ざり混合気となります。
吸気ポート、吸気バルブが低温だと、この気化が悪化し、燃焼可能な燃料量が不足します。
結果、空燃比が安定せず、不安定な燃焼状態となることがあります。
※暖機時には、気化悪化分を見込み、燃料噴射量の増量がなされています。
2.オイル低温による粘度増加・摩擦損失の増大
オイルの温度は、低温になるほど、指数的に増大する特性となっています。
ですから、オイル温度も低い冷機状態では、摩擦損失がとても大きくなっています。
オイルの粘度グラフでは60℃までの部分しか載っていませんが、温度が低くなるにつれて、
動粘度が指数的に上昇していくのが分かります。
3.触媒温度
エンジンに直接ではありませんが、三元触媒が有効に機能するためには、触媒が
300〜400℃になっている必要があります。
排ガスの浄化のために、早く触媒温度を上昇させる必要があり、
点火タイミングを遅くし、排ガス温度を高くする制御があるようです。
初期の56秒間の暖機は、この点火時期遅角化(BTDC:-9deg)の行われている間のようです
(R−Vitで確認)
私が燃費として特に気にしているのは、1.2の要因です。
2.についてはオイルの粘度増加によって、摩擦損失が増大し、
効率が低下しているのではないかと思っています。
ただ、これは温度が上がれば克服されるものです。
一方、1.については、不可逆の心配があります。
気化できなかったガソリンは、シリンダの壁を伝わり(液体だと燃焼しません)、
そのままオイルパンに落ちてしまいます。
そして、オイルと混ざることで
オイルの粘度を下げてしまいます
。
(いわゆる
ガソリン稀釈
)
これによって、オイルが十分な潤滑性能を出せずに、
摩擦部の焼きつきを発生させる可能性があります。
(レースなどで、オーバークール状態で走行した結果、ガソリン稀釈が発生し、
エンジンが焼きついてリタイヤという話を聞いたことがあります)
ということで、低温でエンジンを動作させつづけることは、
燃焼の不安定化だけでなく、ガソリン稀釈の危険がある(かも知れない)と思っています。
(それを下げるために、最低必要な温度までは暖機していると思っています)
私は、エンジンオイルについては、汚れだけでなく、念のため粘度も気にしていますが
なかなかオイルゲージだけでは分からないですよね(^^;
暖機はもったいないと思いつつも、必要な分は行いたい。
そこで、無駄を省き、効率の良いエンジンの温度管理(サーマルマネジメント)が必要ですね。
ちなみに北米仕様で用いられている暖機用蓄熱システム(通称魔法瓶)の論文です↓
http://www.denso.co.jp/DTR/vol10_no1/dissertation13-itp5.ps.pdf
もともと排出ガスのエミッション低減が主目的であり、副次的な効果として
暖房のための暖気時間が1/2となったとあります。
燃費への効果は・・・書いてないってことは、そんなに大きくないのかも知れません。
--------------
水温が80℃の場合と、40℃の場合とで、
壁流量を比較しています。
横軸はガソリン性状を示すもので、50%留出温度(T50)です。
いわゆる、ガソリンの揮発のしやすさを示しています。
日本のガソリン規格ではT50は125℃以下となっています。
▼ この記事へのコメント ▼
http://members.at.infoseek.co.jp/dokanyo/log0603031.gif
エンジンを掛けた後、放置するとこうなります(^^;
本当、凄い噴射時間ですよね(汗
朝の通勤は、スレスレの時間でスタートしまうので、即、発進してしまいます。
でも、20型の場合は暖気が終了するまではモーター走行になりますので影響がないと思っております。
ただ、充電も不十分でかなりバッテリーを消耗しますので燃費は良くなりません。
へたをすれば、充電地獄に!
燃費を考慮しても、理想は暖気終了後の発進ですが、クリープ現象程度の速度で発進して、エンジン音が変化した時点で本格的に走行するようにしています。
庵さん、どうも!
これはすごい(本当にすごい!)データですね!
水温4℃状態からの暖機始動・・・
85秒付近で制御が切り替わっているようですが、
燃料噴射時間の変化が良くわかりますね。
(点火時期もこのあたりで変わっているのかな?)
また、それ以降でも、数秒周期の回転数変動がありますね。
(本家でも報告のあった、暖機中の回転ムラというものですね)
燃料噴射量は周期的でありながらも、水温の上昇に対して、
ほぼ一定水準であるのが興味深いですね。
それにしても初爆クランキングのときには、
本当に凄い量を噴射しているんですね。
ありがとうございました。
▼
さん
暖機中に走行するか、EV移行が可能になってから走行するかなどは、
そのときの走行状況(勾配や交通量)でSOCを消費すべきかなど、判断が必要ですよね。
で、このあたりのエネルギーマネジメント/先読みが
システムの限界で、ドライバーの技量といったところでしょうかね。
戻る
トップページ
>
プリウス技術検討室
>
およびそれによる燃料消費量が気になってきますよね。
例えば、毎回の暖機に、仮に40cc消費として、1日2回、20日間であれば、
暖機だけで1.6Lのガソリンを消費してしまいます。
(短距離、1日に何回も暖機運転という方は、厳しいですね)
プリウスではまずは40℃を目安に初期暖機が行われるようですが
いろいろ暖機について考える前に、
まずはなぜこの温度まで引き上げる必要があるかを考えてみます。
サーモスタットの開弁設定温度から考えると、冷却水温としては
最終的には80℃〜95℃ぐらいを狙い値としているようです。
(標準と寒冷地で開弁設定温度の違いあり)
一般のエンジンでは、ガソリンを燃焼して発生する熱量の
およそ25〜45%が、冷却損失として、冷却水を経て熱として放出されています。
逆にいえば、この25〜45%の熱量が、暖機において、冷却水温を
上昇させる元となります。
エンジン温度が低いと、影響を受ける要素を以下に書き出してみます
1.燃料の気化悪化
プリウスの1NZ−FXEのようにポート噴射を行うエンジンの場合、
吸気バルブが閉じているときに、吸気ポート、吸気バルブに向かって燃料が噴射されます。
(バルブが開いている時に噴射と思っている人が多い・・・)
ここで、燃料は気化・微小粒子となり、空気と混ざり混合気となります。
吸気ポート、吸気バルブが低温だと、この気化が悪化し、燃焼可能な燃料量が不足します。
結果、空燃比が安定せず、不安定な燃焼状態となることがあります。
※暖機時には、気化悪化分を見込み、燃料噴射量の増量がなされています。
2.オイル低温による粘度増加・摩擦損失の増大
オイルの温度は、低温になるほど、指数的に増大する特性となっています。
ですから、オイル温度も低い冷機状態では、摩擦損失がとても大きくなっています。
オイルの粘度グラフでは60℃までの部分しか載っていませんが、温度が低くなるにつれて、
動粘度が指数的に上昇していくのが分かります。
3.触媒温度
エンジンに直接ではありませんが、三元触媒が有効に機能するためには、触媒が
300〜400℃になっている必要があります。
排ガスの浄化のために、早く触媒温度を上昇させる必要があり、
点火タイミングを遅くし、排ガス温度を高くする制御があるようです。
初期の56秒間の暖機は、この点火時期遅角化(BTDC:-9deg)の行われている間のようです
(R−Vitで確認)
私が燃費として特に気にしているのは、1.2の要因です。
2.についてはオイルの粘度増加によって、摩擦損失が増大し、
効率が低下しているのではないかと思っています。
ただ、これは温度が上がれば克服されるものです。
一方、1.については、不可逆の心配があります。
気化できなかったガソリンは、シリンダの壁を伝わり(液体だと燃焼しません)、
そのままオイルパンに落ちてしまいます。
そして、オイルと混ざることでオイルの粘度を下げてしまいます。
(いわゆるガソリン稀釈)
これによって、オイルが十分な潤滑性能を出せずに、
摩擦部の焼きつきを発生させる可能性があります。
(レースなどで、オーバークール状態で走行した結果、ガソリン稀釈が発生し、
エンジンが焼きついてリタイヤという話を聞いたことがあります)
ということで、低温でエンジンを動作させつづけることは、
燃焼の不安定化だけでなく、ガソリン稀釈の危険がある(かも知れない)と思っています。
(それを下げるために、最低必要な温度までは暖機していると思っています)
私は、エンジンオイルについては、汚れだけでなく、念のため粘度も気にしていますが
なかなかオイルゲージだけでは分からないですよね(^^;
暖機はもったいないと思いつつも、必要な分は行いたい。
そこで、無駄を省き、効率の良いエンジンの温度管理(サーマルマネジメント)が必要ですね。
ちなみに北米仕様で用いられている暖機用蓄熱システム(通称魔法瓶)の論文です↓
http://www.denso.co.jp/DTR/vol10_no1/dissertation13-itp5.ps.pdf
もともと排出ガスのエミッション低減が主目的であり、副次的な効果として
暖房のための暖気時間が1/2となったとあります。
燃費への効果は・・・書いてないってことは、そんなに大きくないのかも知れません。
--------------
水温が80℃の場合と、40℃の場合とで、
壁流量を比較しています。
横軸はガソリン性状を示すもので、50%留出温度(T50)です。
いわゆる、ガソリンの揮発のしやすさを示しています。
日本のガソリン規格ではT50は125℃以下となっています。
エンジンを掛けた後、放置するとこうなります(^^;
本当、凄い噴射時間ですよね(汗
でも、20型の場合は暖気が終了するまではモーター走行になりますので影響がないと思っております。
ただ、充電も不十分でかなりバッテリーを消耗しますので燃費は良くなりません。
へたをすれば、充電地獄に!
燃費を考慮しても、理想は暖気終了後の発進ですが、クリープ現象程度の速度で発進して、エンジン音が変化した時点で本格的に走行するようにしています。
これはすごい(本当にすごい!)データですね!
水温4℃状態からの暖機始動・・・
85秒付近で制御が切り替わっているようですが、
燃料噴射時間の変化が良くわかりますね。
(点火時期もこのあたりで変わっているのかな?)
また、それ以降でも、数秒周期の回転数変動がありますね。
(本家でも報告のあった、暖機中の回転ムラというものですね)
燃料噴射量は周期的でありながらも、水温の上昇に対して、
ほぼ一定水準であるのが興味深いですね。
それにしても初爆クランキングのときには、
本当に凄い量を噴射しているんですね。
ありがとうございました。
暖機中に走行するか、EV移行が可能になってから走行するかなどは、
そのときの走行状況(勾配や交通量)でSOCを消費すべきかなど、判断が必要ですよね。
で、このあたりのエネルギーマネジメント/先読みが
システムの限界で、ドライバーの技量といったところでしょうかね。