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遊星歯車機構 をマニアックに・・・
こちらで記載
した事項の補足です。
以前、THSの高出力(強加速)状態での共線図を考えた時の資料です。
共線図で、発電機、エンジン、モーターの各回転数を見ることが出来ます。
ただし、これは回転数のつりあい状態だけで、
トルクや出力の状態は見えません。
遊星歯車機構では、プラネタリーギヤ比:p(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)でもって、
キャリア軸(エンジン軸)からのトルク分割が以下のようになります。
エンジントルクを
Te
、リングギヤトルクを
Tr
、サンギヤトルクを
Tg
とすると・・・
Tr=(1/(1+p))Te
Tg=(p/(1+p))Te
ここで、THSの場合、
p=0.3846
です。
(ここから、72%とか28%が導かれています)
あと、パワー(仕事率:kW)は、回転数とトルクから導くことがでいます。
(単位変換が必要ですが)
式としては、
パワー = トルク × 回転数 (正しくは角速度 rad/sec)
です。
ここから、各状態のエンジンの
パワースプリット
を計算することができます。
(トルクスプリットは、プラネタリーギヤ比で一定だが、
パワースプリットは上記の式で、0〜100%まで可変可能)
例えば、リングギヤ回転数:0(即ち車両停止)であれば、
その分、発電機回転数が高くなり、エンジンパワーは100% 発電機に伝わります。
で、以下は、プリウスの高出力高トルク状態で計算してみたときのものです。
(エンジン出力を、5000rpmで、109N・m、57kWと仮定してみての結果)
85km/h(リングギヤ 3077rpm)のとき、発電機は計算上、10000rpmとなります。
このとき、エンジン出力のうち56%の32kWがサンギヤ(発電機)に伝わります。
発電機側はなりゆきで、この回転数になるのでなく、この回転数を維持して、
この分の発電負荷を担わなくてはなりません。
(発電機のスペックが不明なので、この能力が足りているか分かりません。
一説に 発電機は30kWではないかという説があります)
ここで発電されたパワーは、モーター出力側に回されます。
(実際には、事前に全体の出力計算があって、モーター負担分とエンジン負担分の計算があるはず)
この部分は、
エンジン→発電機→モーター
というシリーズハイブリッドと同じ動作
(
シリーズパス
)になっています。
モーターの負担出力がより多ければ、電池からのパワーで補います。
リングギヤでエンジンそのものの駆動力(この場合、44%)と混合されます(
パラレルパス
)
ここで注目しているのが、発電機の動きです。
例えば、上記のエンジン稼動状態のまま、車両速度が上昇した場合(つまりリングギヤ回転数が上昇した場合)
共線図は以下のように動きます。
速度の上昇に応じて、発電機の回転数が必要に応じ下がり、
結果、発電仕事率が減少します。
(長くなりましたので、まずはここまで・・・)
▼ この記事へのコメント ▼
百式プリさん、いつもありがとうございます。
これなら、ある程度直感で(考えずに)理解できそうです(^^;
いつも有益な情報をありがとうございます!
>一説に 発電機は30kWではないかという説があります
以下の資料(P27)で、51cv(=PS?)=37.5kW程度と書かれているのを見つけました。
(フランス車の課税馬力、2CVなどからPSと等しいのだろうと想像しています。)
http://www.dem.isep.ipp.pt/data/events/seminarios/2006-12-05_Motores_Hibridos_Eng_Carlos_Valentim.pdf
ptドメインだからポルトガル語かな?
▼
さん、こんばんは。
一応、気をつけて書いていますが、
もしかしたら、決定的な勘違いをした上で書いているかもしれませんので・・・
あんまりTHSの遊星歯車機構に関する詳細な資料ってないんですよね・・・。
ということで、あくまで推測ということで。
▼
さん、こんばんは。
これはまた凄い資料ですね。
最大出力の発生回転数が9500rpmと高い、
また最大トルクが45N・m(0-6000rpm)ですか、いやぁ凄い資料です。
エンジンの最大トルク(115N・m)時を考えると
28%は発電機に渡るので、32N・m・・・
でも、リングギヤ(モーター)側からの反トルクも考える必要があるかなぁ・・・
いや、それにしても凄い情報です。
ありがとうございます。
気に入ってもらえてよかったです。
資料の後半は、GS450hの解説で、P73にはGS450hの発電機仕様もありますね。
ほんと、貴重な資料と思います。
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以前、THSの高出力(強加速)状態での共線図を考えた時の資料です。
共線図で、発電機、エンジン、モーターの各回転数を見ることが出来ます。
ただし、これは回転数のつりあい状態だけで、
トルクや出力の状態は見えません。
遊星歯車機構では、プラネタリーギヤ比:p(サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)でもって、
キャリア軸(エンジン軸)からのトルク分割が以下のようになります。
エンジントルクをTe、リングギヤトルクをTr、サンギヤトルクをTgとすると・・・
Tg=(p/(1+p))Te
(ここから、72%とか28%が導かれています)
あと、パワー(仕事率:kW)は、回転数とトルクから導くことがでいます。
(単位変換が必要ですが)
式としては、
です。
ここから、各状態のエンジンのパワースプリットを計算することができます。
(トルクスプリットは、プラネタリーギヤ比で一定だが、
パワースプリットは上記の式で、0〜100%まで可変可能)
例えば、リングギヤ回転数:0(即ち車両停止)であれば、
その分、発電機回転数が高くなり、エンジンパワーは100% 発電機に伝わります。
で、以下は、プリウスの高出力高トルク状態で計算してみたときのものです。
(エンジン出力を、5000rpmで、109N・m、57kWと仮定してみての結果)
85km/h(リングギヤ 3077rpm)のとき、発電機は計算上、10000rpmとなります。
このとき、エンジン出力のうち56%の32kWがサンギヤ(発電機)に伝わります。
発電機側はなりゆきで、この回転数になるのでなく、この回転数を維持して、
この分の発電負荷を担わなくてはなりません。
(発電機のスペックが不明なので、この能力が足りているか分かりません。
一説に 発電機は30kWではないかという説があります)
ここで発電されたパワーは、モーター出力側に回されます。
(実際には、事前に全体の出力計算があって、モーター負担分とエンジン負担分の計算があるはず)
この部分は、エンジン→発電機→モーター というシリーズハイブリッドと同じ動作
(シリーズパス)になっています。
モーターの負担出力がより多ければ、電池からのパワーで補います。
リングギヤでエンジンそのものの駆動力(この場合、44%)と混合されます(パラレルパス)
ここで注目しているのが、発電機の動きです。
例えば、上記のエンジン稼動状態のまま、車両速度が上昇した場合(つまりリングギヤ回転数が上昇した場合)
共線図は以下のように動きます。
速度の上昇に応じて、発電機の回転数が必要に応じ下がり、
結果、発電仕事率が減少します。
(長くなりましたので、まずはここまで・・・)
これなら、ある程度直感で(考えずに)理解できそうです(^^;
>一説に 発電機は30kWではないかという説があります
以下の資料(P27)で、51cv(=PS?)=37.5kW程度と書かれているのを見つけました。
(フランス車の課税馬力、2CVなどからPSと等しいのだろうと想像しています。)
http://www.dem.isep.ipp.pt/data/events/seminarios/2006-12-05_Motores_Hibridos_Eng_Carlos_Valentim.pdf
ptドメインだからポルトガル語かな?
一応、気をつけて書いていますが、
もしかしたら、決定的な勘違いをした上で書いているかもしれませんので・・・
あんまりTHSの遊星歯車機構に関する詳細な資料ってないんですよね・・・。
ということで、あくまで推測ということで。
▼
これはまた凄い資料ですね。
最大出力の発生回転数が9500rpmと高い、
また最大トルクが45N・m(0-6000rpm)ですか、いやぁ凄い資料です。
エンジンの最大トルク(115N・m)時を考えると
28%は発電機に渡るので、32N・m・・・
でも、リングギヤ(モーター)側からの反トルクも考える必要があるかなぁ・・・
いや、それにしても凄い情報です。
ありがとうございます。
資料の後半は、GS450hの解説で、P73にはGS450hの発電機仕様もありますね。
ほんと、貴重な資料と思います。